『海辺のカフカ』村上春樹

『ノルウェイの森』で拒否反応を示して、もう村上春樹は読むまいと思っていた猫だったのですが
にしづるさんが
「一応村上春樹は純文学作家ということになっていますが、この作品はかなりポルノです。」
と書いておられるのを目にして
「という事は、毛色の違う作品を最初に読んでしまったのかも?」
と思い始めました。
久しぶりに再会した友人にその話をしたところ、
「アレだけで判断しないであげて!!」
と嘆願されてしまいました。
(知らなかったのだけれど、彼女は結構な村上Fanだったのでした。)
というわけで読むのを止めるのを止めて読んでみました。

で、感想。


んー。なんだろうなぁ、ノルウェイほど嫌いじゃないけど、あんまりすっきりしない。
今回も文章の綺麗さは感じたし
大島さんやナカタさんやホシノくんは好き。(やっぱり主人公は嫌いらしい)
なんだけど。
ものすごく色んな事が説明つかないまま放置されてると思うのです。
聞くところによると、それが村上春樹ワールドらしい。
氏の他の作品にも続いて広がってる、ひとつの世界らしい。
氏の全部の作品読んで、氏のHP読んで、色んなところに散らばってる氏の発言をヲチしてたら色んな事に説明がついてくるらしい。
それでもまだわからない色々な事は、読者それぞれの中で作って広げていく、とか そういうことになってるらしい。

うーん。
そういうの、あんまり好きじゃないんだなぁ。
皆様ゴメンなさい。猫はやっぱり村上春樹もういいや。

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3 Responses to 『海辺のカフカ』村上春樹

  1. ら。 のコメント:

    お。却ってそそられるけどなー、そういうの。詰まらなかったらそれまでですけど。

  2. にしづる のコメント:

    というわけで、こんばんは。ノルウェイの森が一番分かりやすい春樹の作品だと思うので、これが合わなかったらほかのも合わないですよ。きっと。

    >氏の全部の作品読んで、氏のHP読んで、色んなところに散らばってる氏の発言をヲチしてたら色んな事に説明がついてくるらしい。

    や、そんなことはないですね。ほかの作品や言説を読んでも、説明はつかないです。ノルウェイの森は二冊できっちり完結しているということに私の中ではなっています。

    で、かっちりした話が好きそうな猫さんには……、そうだなあ、「バスジャック」「猛スピードで母は(に収録されている「サイドカーに犬」)」「第二次アメリカ南北戦争」あたりを紹介してみましょう。

  3. 黒猫的性格女人 のコメント:

    >ら。さま
    うーん。詰まらなくはなかったんですよ。だからよけいすっきりしないというか。
    色々匂わせて関心引いといて、作品内で落とさんと終わるんかい。と。思ってしまうんですねぇ。

    >にしづるさん
    ノルウェイは、猫も完結していると思います。
    ノルウェイが嫌なのは、登場人物たちの行動が猫には何一つ理解出来ないからなのだと思います。

    カフカは完結してないですね。全然ですね。
    ドラマスペシャルだと思って見てたら連ドラで、続きはまた来週って言われたような感じかもしれない。
    最初っから連ドラだとわかって見ていたらまた違ったかな?

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